第7胸骨破裂骨折⑦ | 祝!30年一筋!トライアスリート!!

第7胸骨破裂骨折⑦

入院8日目>>手術当日。

この日は待ちに待った?と言うと変ですが手術の日となりました。

体調も回復しており、骨折の痛みもなく平常心拍数も日常で40台。就寝中は30台中盤という事でした。
選手時代も起床時の心拍数は40‐42程だったので、就寝中はさらに低い事は分かっていましたが、未だ30台という事で継続して身体を動かしている事で維持できるのだな、と思いました。

そして、今思えばこれから起こる痛みや違和感の心配もなく早く回復できるという嬉しさの方が強かったと記憶しています。

手術の予定は午後だったのですが、正確な時間はその前の手術の進行によって変わるので流動的でした。

予定していた時間よりも3時間ほど遅れていよいよ手術となりました。

今回は破裂骨折している第7胸椎をプレートで壁を作り脊髄に飛び出さない様に固定します。

後々聞いたのですが、この術式は2019年4月からこの病院では開始されたという事です。
それ以前であれば背中の傷も大きく痛みも酷かったという事ですが、今回は必要最低限の傷口で済ませる事が出来たという事でタイミングが良かったようです。

手術を行う場所は写真の赤い円の下のほうの胸椎です。ここが第7胸椎。
背骨の形が無く崩れているのが分かります。右側に通っている脊髄が傷ついてしまうと麻痺が残ったり最悪車いす状態、という事を最初の病院で言われました。



上の楕円の胸椎は圧迫骨折の箇所です。
これが他に2か所ありました・・・

まずは手術が始まる前に全身麻酔があります。

麻酔科のドクターの説明を聞いた後、すぐに記憶が無くなり手術開始となりました。

時間は2時間30分程度です。

終了後、家族が待つ部屋に行くと目がうっすらとさめたと同時に背中に激しい痛みを感じました。

家族がいたのは覚えていますが、あまりの痛みに歯を食いしばって痛みと戦っている事で精一杯でした。

これまでのどのようなきつい、苦しかったトレーニングもこの時ばかりは楽に思えました・・・

これがずっと続くのか?と心配になりましたが、終了後すぐに点滴の痛み止めを2日間流してもらい痛みは急激に収まりました。

手術は成功しこの日はICUで一晩過ごして翌日一般病棟に移りました。

夜は数時間おきに目が覚めて中々時間が進んでくれなかった事を思い出します。

翌朝の朝食の時間がやって来て普段通りの朝食が運ばれ食欲も普通にあり、一般病へと移動する事ができました。

この日が上向き、寝たきりの日の最終日となりました。

夜は痛み止めのおかげで思った以上に深く寝る事が出来ます。

背中にはチタンのプレートとボルトが入っているので身体には大きな変化がありますが、気持ちは元気でした。

そうして無事手術の1日が過ぎました。


参考までに頭蓋骨の骨折の写真も・・・



右の縦にある線が骨折した部分です。
山なりのギザギザの傷は赤ちゃんの時から誰にでもある傷だという事です。

頭蓋骨は1週間から2週間すれば元に戻るので心配ありませんと、言われました。

ただ不思議だったのが、頭の左を8針縫ったのに反対側の右部分が骨折しているのでドクターに聞いたところ、脳は水の中で浮いているような状態なので落下した時に脳が揺れて反対側にぶつかった衝撃で骨折したのでしょう、という事です。

今思えば体中分散して多くの骨折で良かったと思います。
衝撃が分散され身体に障害が残らずに済んだのかもしれません・・・
これが1か所に集中していたらとても大惨事になっていたかもしれません・・

そして、翌日からリハビリが始まりました。