第7胸骨破裂骨折⑫ | 祝!30年一筋!トライアスリート!!

第7胸骨破裂骨折⑫

2020年がスタートしました。

時間が過ぎるのはあっという間に感じます・・
でも、それは健康で日々の仕事、生活を順調に進める事が出来て感じるのです。

入院中、そして退院後、思うように身体が動かせない時期は同じ時間の流れが本当に遅くストレスが溜まりました。

今はケガをする前と変わらない感覚で時間の速さを感じる事が出来ます。手術から4カ月と少し経過しています・・日常の生活は問題ありません。

さて、⑪から少し時間が空いてしまいましたが、退院の日を迎えドクターには内緒で病院の敷地の外に早朝ウォーキングに出たのです。

そこで感じたのが病院内にいる自分は全ての人から患者として守られていたという当たり前の事。

一旦病院の敷地を出ると歩道を歩いているにも関わらずすれ違う人々、自転車、背後から近づいて来る人、自転車、車道を走る車、全てが恐怖に感じました。

もし、ぶつかって来たらどうしようと経験した事のない恐怖を感じました。

コルセットを付けていると言っても見た目は普通に歩いている「人」でしか思われません。

全身8か所の骨折そして、手術後10日ほど経過した人ではないのです。

この恐怖は退院に迎えに来てくれた知り合いの車に
乗った際にも消えません。
私とは異なる感覚のブレーキのタイミング、速度、車線変更、申訳ないのですが全てが怖いと思ってしまいました。

さらに、翌日の電車内も同様、翌々日には車も運転してしまいましたが、さらに恐怖心が増しました。

車の運転では少しでも安全を確保しようと初心者マークを付けて制限速度を守り周囲に猛アピールして安全運転に心がけました。

さらに、細い道や見通しの悪い道路は避けてなるべく大きな幹線道路を走る選択を行い事故のリスクを回避します。

この心がけは今でも続いているので生涯に渡って続けようと思います。

こんなに恐怖心が自分を支配して生活するのははじめてでした。
ドクターからの「今転倒したり大きな衝撃を受けると次は大変な手術になるから・・」と言う言葉が常に頭に残っているからです。

退院後、翌日から現場での指導に復帰し少しづつ回復しましたが、最初の2-3週間は午前中で体力を使い果たし午後は2-3時間の昼寝をしなければ動けないほどでした。

夕方には立っている事も辛い状況が続きました。

それでも日に日に身体と気持ちは回復し仕事も順調に消化出来、退院後1カ月検診も問題なく順調と判断されました。

背中の手術痕は日によって痛みや違和感、ずっしりと重く感じたり、気圧の変化などで頭痛が出たりと以前の健康な身体とは比べ物にならないほど、身体の状態としては低下しています。

コルセットを外して身体を見ても元々少ない筋肉がさらに少なくなっているのでが見て分かりました。

本格的なトレーニングは3カ月後からなので退院後はエアロバイクを購入して室内でエアロバイク、外ではウォーキングの2つで汗を流していました。

地道なリハビリの時期でした・・・

続く